はてなデザイナー達の「人生の一冊」!(前編)

こんにちは!はてなデザイングループ所属のid:cormorantcraftです。 半年ほど前に入社しまして当ブログでは初登場となりますが、以後お見知りおきください!

今回は少し趣向を変えまして、はてなデザイナー達の「人生の一冊」!をお届けしたいと思います。

皆さんはこれまで生きてきた中で

  • 人生を変えてくれた!
  • 何度も何度も読み込んだ!
  • どうしても捨てられない!

という本はあるでしょうか。 僕は勿論あります!きっと誰しもがそういった「人生の一冊」があると思うんですね。

それがなんなのかを聞いてみれば、どういったことに影響されて「はてなのデザイナー」にたどり着いたのか、がわかるはず…というのが今回の企画の趣旨です。 総勢11名の「人生の一冊」を紐解けば、はてなデザイナー達の素顔が見えてくるかも?

それではいってみましょう!


id:ahchang の「人生の一冊」

fla 2 ―Idea of Flash Creation―

.fla 2 ―Idea of Flash Creation―

この本はどんな本ですか?

Flash界を牽引するホットなクリエイターが集結し、おのおの4つのサンプルを制作。その思考の過程から実際の実装アプローチに至るまで、彼ら自身の言葉で熱く解説しています。.flaシリーズ2作目。

この本とのエピソードを教えてください!

自分はFlash全盛期の頃、いわゆるFlasherに憧れてこのスクリーンメディアに興味を持ちました。その中でも特に影響を受けた方々がここに集結しており、実用書というよりは自身の作り手としてのバイブル的な本になります。 あの頃はおしゃれでいけてるサイトがたくさんあって毎日驚きがありました(個人的な感想です)。Flashは2020年に終了してしまいますが、その創意工夫は今見返しても役立つ本だと思うのです。

.fla 2 ―Idea of Flash Creation―

.fla 2 ―Idea of Flash Creation―

  • 作者: 新藤愛大,寺井周平,萩原俊矢,小山智彦,眞野東紗,小瀧和正
  • 出版社/メーカー: ワークスコーポレーション
  • 発売日: 2009/11/21
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 42回
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id:akawakami の「人生の一冊」

ねぼけ人生

ねぼけ人生 (ちくま文庫)

この本はどんな本ですか?

水木しげるの自伝です。人生いろいろあるということを教えてくれます。

この本とのエピソードを教えてください!

座右の書です。時折読み返しては、人生いろいろあるなあと感じさせられます。

ねぼけ人生 (ちくま文庫)

ねぼけ人生 (ちくま文庫)


id:cormorantcraft の「人生の一冊」

ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ ゲーメストムック

ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ ゲーメストムック

この本はどんな本ですか?

1996年にCAPCOMからリリースされたACゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ」の攻略ムック本です。

この本とのエピソードを教えてください!

学生時代の大量の時間となけなしの小遣いを捧げたのがこの「D&D SOM」です。ワンコインでクリアするためにこのムック本を何度も何度も読み返して、攻略に努めたのが青春の思い出。攻略情報は勿論、キャラデザの西村キヌ氏のアートワークや未公開設定など資料としても見応えがあります。ゲーム自体も「サークルコマンド」という独自のUIを搭載しており、限られたボタン数で大量のアイテムや魔法を操作するという点への挑戦が見受けられ、僕がUIに興味を持つきっかけにもなりました。


id:mazco の「人生の一冊」

こんとあき

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

この本はどんな本ですか?

きつねのぬいぐるみのこん(動くし喋る!)と女の子あきちゃんのおでかけする様子を描いた絵本です。

この本とのエピソードを教えてください!

この本を読んでいわゆる無機物のモノに対して愛着が湧くようになりました。アニメなどを見ていてロボットが壊れるとかわいそう…って思ってしまうんですけど多分これが影響していると思います。

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)


id:murata_s の「人生の一冊」

欲望のオブジェ

欲望のオブジェ

この本はどんな本ですか?

1750年以後の様々な人工物を例に、それにはどのようなデザインが施されてきたか、またそのデザインには社会のどんな観念が反映されてきたかという歴史が綴られています。個々のデザイナーの性格や経歴で語られがちなグッドデザイン史とは違い、デザイン生産システムのプロセスに社会的な視点から光を当てたデザイン史となっています。

この本とのエピソードを教えてください!

2014〜2015年にクリッペンドルフの『意味論的転回』を読んでいたのですが、その流れでデザイナーの個性や人工物のライフサイクル・エコロジーに興味が出て、歴史を振り返ろうとしたときに手にとった本です。本書に記されている歴史は、これまでの美術教育の中であまり耳にしたことのないものだったので、一節ごとに驚きながら読み進めたのを憶えています。人生の一冊というと大げさかもしれませんが、広く様々な人に読んでもらいたい本なので紹介させていただきました。

欲望のオブジェ

欲望のオブジェ


以上、いかがでしたしょうか?

数少ない中でも、技術書あり、絵本あり、自伝あり、美術史あり、となかなかバラエティに富んでいて個人的には興味深い結果でした。 同じデザイナーでも、影響を受けたもの、夢中になったものって本当に人それぞれ、なんですね。(僕のゲーム攻略本だけ、ちょっと浮いてる気もしますが…)

とはいえ、まだまだ前半戦。後半残り6名の「人生の一冊」も是非、ご覧いただければと思います!